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2009年10月11日 (日)

愛おぼえていますか

最近、たまたま飯島真理さんのCDを聞いたもので。

Mac以外の方々には申し訳ありません。タイトルが文字化けしていると思いますが、そこは「アップルマーク」です。

 

今は、MacでWindowsといえばBoot Campですが、過去にもアップルがWindowsに惹かれた事実をおぼえていますか。

これはコンパチカードと呼ばれたもので、正確には「PC Compatibility Card」。アップル以外にも「OrangePC」なる商品もありました。要はワンボードコンピュータを当時のPCI Macに内蔵させるだけのものですが、事は簡単に運びません。

 

その当時の私は、秋葉原の中央通りにあったパソコン屋でバイトをしておりました。ちょうど、98(NEC)からDOS/Vへ移り変わる時代です。元来、自分は386のときからのDOS/Vユーザーで、面接でも扱える人間が少ないからと採用されました。DOS/V担当時の逸話はいろいろありますが、それはまた後日。

しばらくして店長からMacフロアへ行けと言われました。ひどい話もあったものです。Macの知識はほぼ皆無、人のCentrisにさわったことがあるだけでした。どうやら拒否権は無いようなので異動しましたが、当初はお客様に質問されるたびに内心は冷や汗ものです。なんとか平静を装いながら、他人の台詞を借りて販売していました。

そこへ登場したのがこの商品です。フロア長が楽しそうに持ってきて一言、「これ組み込んで」と。たしかに、このフロアでは私が適任かもしれませんが、まったく勝手です。そこで私も、「しばらく販売はお二人に任せますよ」と、条件を取り付けました。バイトのくせに偉そうです。しかし、これはあとで後悔することになりました。

ベースはこれを使いました。黒Macのご先祖さまPerforma 5420です。実際に、この機種はよく売れたので最適だろうと判断しました。取り付け作業自体に苦労はありませんが、問題はここからです。

DOSが付属しているだけなので、Windows 95をインストールするには、CD-ROMドライバを組み込んだ起動フロッピーが必要です。しかも、コンパチカード固有のドライバもあり、フロッピーの作成は手作業でした。そうです、config.sysやautoexec.batを手書きするのです。しかも、メインメモリーの不足で95のセットアップはエラーになるし、himem.sysやらdevicehighを駆使して、なんとか必要な領域を確保しました。

こんな作業はマックユーザーにできるわけもありません。結果、この商品はすべてセットアップ済みで販売することになったのです。私はこの作業を一人で行うこととなり、条件を出すまでもなく、販売どころではなくなりました。その後、自動セットアップが可能なフロッピーの作成に成功するまで、この苦労は続くことになります。

 

こんな有様ですから、商品として定着することもなく自然消滅しましたが、私にとってはMacに係わる良い契機になったと思います。その後、私はまた他の売り場へ異動してしまいますが。

P.S. 今回は思わぬ長文のあげくに専門用語だらけで、すみません。

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